結論から言うと、申告敬遠は「守備側の監督が球審に敬遠の意思を示すだけで、投手が1球も投げずに打者が一塁に進める」ルールです。打者には、ボール4個を得たときと同じように一塁が与えられます。NPBでは2018年から公認野球規則に記載されました。
以前は、敬遠するときも投手が実際に4球を投げる必要がありました。観戦中に「今、投げなかった?」と驚いた人もいるはずです。この記事では、申告敬遠の中身、導入の背景、観戦での見方を整理します。
※規則は改定されることがあります。この記事は、NPB公式サイトの記録員コラム(2018年2月5日)と、2018年当時の報道をもとにしています。最新の内容はNPBや公認野球規則でご確認ください。
申告敬遠とは?
正式には「故意四球の申告制」です。故意四球とは、守備側が意図して打者を歩かせること、つまり敬遠のことです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申告の方法 | 守備側の監督が、球審に故意四球の意思を示す |
| 投手の投球 | 必要なし(1球も投げなくてよい) |
| 打者の扱い | ボール4個を得たときと同じように一塁が与えられる |
| 従来の方法 | これまでどおり、4球投げて敬遠することもできる |
| 途中での申告 | 数球投げたあとに申告しても受け入れられる(例:カウント2ボール0ストライクから) |
NPB公式記録員のコラムでは、規則改正で故意四球の方法そのものが変わったのではなく、守備側の選択肢が増えたと説明されています。
いつから?導入の背景
- 2018年から、故意四球の申告制が公認野球規則に記載された
- 米大リーグ(MLB)では、前年の2017年から導入されていた
- 2018年1月の報道では、時間短縮が目的と伝えられた
- 当時の報道では、2020年東京五輪で野球・ソフトボールが復活することを受け、IOCから「試合時間が長い」と指摘されていた経緯にも触れられている
敬遠の4球を省くことで、試合時間を少しでも短くする狙いがあります。なお、導入が決まったのは2018年1月、規則に記載されたのは2018年度からとされています。
申告敬遠で何が変わった?観戦のポイント
- 監督がベンチから出て、球審に合図をする場面が見られるようになった
- 投手が投げない分、ボールがそれる暴投のリスクがなくなる
- これまで、敬遠の球を打者が打ってしまう(まれな)ケースもあったが、申告制ではその可能性がない
- 走者の進塁や、次の打者との対戦に、すぐに試合が進む
とくに、1点を争う終盤の「満塁策」や、強打者との勝負を避ける場面では、監督の判断がすぐに試合に反映されます。申告敬遠を使うかどうかも、采配の見どころの一つです。
用語を整理
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 敬遠 | 強打者などとの勝負を避けるため、わざと歩かせること |
| 故意四球 | 敬遠を、規則上で表した言い方。申告制はこの方法の一つ |
| 四球 | ボールを4つ得て、打者が一塁に進むこと |
| 申告 | 守備側の監督が、球審に意思を伝えること |
| 満塁策 | 塁が空いている状況で敬遠し、次の打者との対戦を選ぶ作戦(満塁になる場合が多いことからこう呼ばれる) |
MLBとNPBの違い
MLBでは2017年から申告制が導入され、NPBはその翌年の2018年から公認野球規則に記載しました。NPBの記録員コラムでは、MLBの前年導入にも触れられています。MLBとNPBの制度の違いは、MLBとプロ野球(NPB)の違いでも紹介しています。
観戦では何を見る?
- ベンチの監督が球審に合図を送る瞬間:その場面が「勝負を避ける」と決めた瞬間
- 敬遠後の打者:次に打席に入る打者が、どれくらい調子がいいか
- 走者の状況:1塁が空いているか、満塁になるか
- 観客の反応:球場がどよめくか、拍手になるかで、場の空気が分かる
申告敬遠は、時間短縮が目的の制度ですが、試合展開を読む楽しみ方もできます。監督の狙いが当たるかどうかは、そのあとの打席で決まります。
敬遠のその他のポイント
申告のタイミング
NPBのコラムでは、数球投げたあとでも申告できると説明されています。たとえばカウントが2ボール0ストライクになったあとでも、監督が申告すれば、打者は一塁に進みます。
申告の具体的な動作
監督が球審に意思を示すことで行われます。具体的な動作や手順は、確認できた公式コラムには書かれていませんでした。実際の動作は、試合中に球審と監督のやりとりで確認できます。
リクエスト制度との関係
確認できた範囲の公式コラムには、リクエスト制度との関係に関する記述はありませんでした。
よくある疑問
Q. 申告敬遠は必ず使わなければならない?
いいえ。守備側の選択肢が増えただけなので、従来どおり4球を投げて敬遠することもできます。
Q. 申告すれば、ほかの走者も進む?
打者には、ボール4個を得たときと同じように一塁が与えられます。走者の進塁の細かな扱いは、公認野球規則や公式の解説でご確認ください。
Q. 監督以外が申告できる?
NPBのコラムでは、守備側の監督が球審に意思を示すと説明されています。それ以外の人が申告できるかは、確認できていません。
導入当時の受け止め方
2018年1月の報道では、導入が決まったことが伝えられ、元投手の堀内氏が「申告制ならば」投手の球数を減らせると述べたとされています。敬遠のために投げていた4球が不要になるため、投手の負担が少し減る、という見方です。
また、同年1月26日付の報道では、DeNAのラミレス監督(当時)が、リクエスト制度とあわせて申告敬遠制を「いい変更」と歓迎したと伝えられています。
ただし、導入後の試合時間にどれだけ影響があったかは、この記事では確認できていません。効果を知りたい場合は、NPBなどの公式データや報道をご確認ください。
- ねらい:試合時間の短縮、投手の負担軽減
- 影響:4球分の時間と球数が省ける
- 注意:実際の短縮効果の数字は確認できていない
観戦前に知っておくと楽しいこと
申告敬遠は、見た目には地味なプレーです。しかし、「ここで勝負を避ける」という監督の意図がはっきり分かるため、試合の流れを読むヒントになります。野球観戦が初めての方は、初めての野球観戦でありがちな失敗7選も参考になります。
この記事で確認できていないこと
- 申告するときの具体的な動作や手順
- 走者がいる場合の進塁の細かな扱い
- 導入後の試合時間への具体的な影響
- 監督以外が申告できるかどうか
これらは、確認できた範囲の公式コラム・報道に書かれていなかったため、記載していません。正確な規定を知りたい場合は、公認野球規則(故意四球に関する項目)をご確認ください。
申告敬遠と記録の関係
申告敬遠で一塁に進んだ場合も、記録上は「故意四球」として扱われます。投手の与四球の数にも含まれるため、成績表では通常の四球と並んで見ることになります。成績の見方は、投手の数字をチェックするときのポイントの一つです。
ただし、記録員による詳細な扱いは、公認野球規則や記録の解説で確認できます。成績を細かく調べたい方は、NPB公式サイトの個人成績ページもあわせてご覧ください。
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まとめ
- 申告敬遠は、監督が球審に意思を示すだけで、投球なしで打者が一塁に進めるルール
- NPBでは2018年から公認野球規則に記載(MLBは2017年から)
- 4球投げて敬遠する従来の方法も、まだ選べる
- 目的は時間短縮。数球投げたあとの申告も認められる
参考にした情報
- NPB公式サイト:記録員コラム(2018年2月5日)
- 2018年1月の報道(申告敬遠制の導入決定)
※規則の最新の内容は、NPBや公認野球規則でご確認ください。


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