J1クラブの「平均年俸ランキング」は、結論から言うと、クラブ別には公式に公表されていません。Jリーグが開示しているのは、クラブごとの「トップチーム人件費」です。この記事では、その人件費ランキングを、平均年俸の代わりに使う方法と注意点をまとめます。
先に結論|平均年俸の代わりに「トップチーム人件費」を見る
- クラブ別の平均年俸は、Jリーグの公式資料には載っていません。2025年度のクラブ経営情報開示資料でも、J1全体の合計と平均しか確認できませんでした。
- 2025年度のJ1(18クラブ)のトップチーム人件費は、合計411億2,600万円、1クラブ平均で約22億8,500万円です。
- クラブ別の金額は、2024年度が最新の個別データでした。1位は浦和レッズの31億8,600万円です。
- 人件費は選手1人あたりの年俸ではありません。登録人数や費用の範囲が違うため、平均年俸とは別のものとして見る必要があります。
J1クラブのトップチーム人件費ランキング(2024年度)
次の表は、2024年度の決算で公表された、J1クラブのトップチーム人件費です。順位は、J1・J2・J3の全クラブをまとめたランキングの順位ではなく、この表の中での並び順にしています。
| 順位 | クラブ | トップチーム人件費(2024年度) |
|---|---|---|
| 1 | 浦和レッズ | 31億8,600万円 |
| 2 | ヴィッセル神戸 | 28億1,000万円 |
| 3 | 川崎フロンターレ | 27億4,400万円 |
| 4 | 名古屋グランパス | 27億1,900万円 |
| 5 | サンフレッチェ広島 | 26億8,200万円 |
| 6 | ガンバ大阪 | 25億4,800万円 |
| 7 | FC町田ゼルビア | 24億7,800万円 |
| 8 | 鹿島アントラーズ | 24億7,500万円 |
| 9 | 横浜F・マリノス | 23億6,600万円 |
| 10 | FC東京 | 23億3,400万円 |
| 11 | 北海道コンサドーレ札幌 | 21億7,600万円 |
| 12 | ジュビロ磐田 | 19億4,800万円 |
| 13 | セレッソ大阪 | 18億2,500万円 |
| 14 | 京都サンガF.C. | 16億8,000万円 |
| 15 | アビスパ福岡 | 14億2,400万円 |
| 16 | サガン鳥栖 | 10億8,100万円 |
| 17 | アルビレックス新潟 | 9億7,000万円 |
| 18 | 東京ヴェルディ | 9億200万円 |
3月決算の柏レイソルと湘南ベルマーレは、発表が後日になるため、この表には入っていません。また、報道では、移籍金などを「移籍関連費用」として分けて計上したため、前年度との単純な比較はできないとされています。
表から分かること
- トップは浦和で31億8,600万円。この表の最下位の東京ヴェルディ(9億200万円)と比べると、約3.5倍の差があります。
- 上位5クラブは26億円台以上:浦和、神戸、川崎、名古屋、広島です。広島は、新スタジアムの収益増でトップ5に入ったと報じられています。
- 11クラブが21億円以上:浦和から札幌までの11クラブです。
- 10億円前後のクラブも:鳥栖、新潟、東京ヴェルディは、10億円前後かそれ以下です。
人件費が高いクラブが、必ず優勝するわけではない
2024年のJ1を制したのは、ヴィッセル神戸でした。神戸の人件費はこの表の2位で、1位の浦和は優勝していません。人件費は、強さを決める要素の一つですが、それだけで順位が決まるわけではありません。
J1全体の人件費(2025年度)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| J1(18クラブ)合計 | 411億2,600万円 |
| 1クラブあたり平均 | 約22億8,500万円 |
2025年度の開示資料には、J1全体の合計と平均が載っています。個別クラブの金額は、この資料からは確認できませんでした。2024年度の表と比べると、上位クラブと下位クラブの差が大きく、平均だけでは実態をつかみにくいことが分かります。
金額帯で見る3つのグループ
| グループ | 金額の目安 | 該当クラブ |
|---|---|---|
| 上位 | 21億円以上 | 浦和、神戸、川崎、名古屋、広島、G大阪、町田、鹿島、横浜FM、FC東京、札幌 |
| 中位 | 16億〜20億円 | 磐田、C大阪、京都 |
| 下位 | 15億円以下 | 福岡、鳥栖、新潟、東京ヴェルディ |
上位の11クラブは、1位の浦和(31億8,600万円)と11位の札幌(21億7,600万円)の間に、約10億円の差があります。上位のなかでも、金額には大きな幅があります。一方、中位の3クラブは16億円台から19億円台に収まっており、下位の4クラブは9億円台から14億円台です。
「人件費」と「平均年俸」の違い
- 人件費はチーム全体の費用:1人ひとりの年俸ではなく、トップチームにかかる費用の合計です。
- 登録人数が違う:選手の数が多いクラブは、同じ人件費でも、1人あたりの金額は小さくなります。
- 費用の範囲に注意:どの費用が含まれるかは、Jリーグの定義や会計処理によります。2024年度は、移籍関連費用を分けて計上したと報じられています。
- 個人の年俸は推定が中心:選手個人の年俸は、報道などによる推定が多く、公式の発表ではありません。
J1選手の平均年俸については、一部の報道で「3,000万円超」とされています。ただし、年や出典は示されておらず、この記事では参考程度にとどめます。
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ファンが見るときのコツ
- 1シーズンだけでなく、年ごとの変化を見る:人件費は毎年変わります。クラブの方針や収益の増減が反映されます。
- 順位や成績とあわせて見る:人件費が少ないクラブが、上位に入ることもあります。
- 収益とセットで見る:人件費は、営業収益との関係で見ると、クラブの経営方針が分かります。
J1クラブの人件費は、2024年度の表では9億円台から31億円台まで、大きな幅があります。1クラブだけを見るより、複数のクラブを並べて比べると、規模の違いが分かりやすくなります。
人件費ランキングの探し方
最新の数字は、Jリーグ公式サイトの「クラブ経営情報開示資料」で確認できます。毎年の決算にあわせて更新され、営業収益や人件費などが載っています。サッカー専門メディアでも、毎年、クラブ別の人件費ランキングが紹介されます。
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よくある質問
Q. J1クラブの平均年俸は公表されていますか?
クラブ別の平均年俸は、公式資料では確認できませんでした。開示されているのは、トップチーム人件費です。
Q. 人件費が一番多いクラブは?
2024年度は、浦和レッズの31億8,600万円が最多でした。
Q. 2025年度のクラブ別人件費は?
2025年度のJ1全体の合計と平均は確認できましたが、クラブ別の金額は、この記事を書いた時点では確認できていません。Jリーグの開示資料や報道で、最新の情報を確認してください。
まとめ
- クラブ別の平均年俸は、公式には公表されていない。
- 代わりに、トップチーム人件費のランキングで、クラブの規模を比べられる。
- 2024年度の1位は浦和(31億8,600万円)、2025年度のJ1平均は約22億8,500万円。
- 人件費はチーム全体の費用で、平均年俸とは別のもの。


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