結論から言うと、Jリーグでは「時間稼ぎ」を減らすためのルールが相次いで導入されています。2025年にはGKの8秒ルールが、2026/27シーズンからは交代は10秒以内、スローインとゴールキックは5秒以内というルールが適用されます。違反すると、相手ボールのスローインやコーナーキックになります。
この記事では、JFA(日本サッカー協会)の説明や報道をもとに、GKの8秒ルール、2026/27シーズンの5秒・10秒ルール、2025-26競技規則の主な変更点を整理します。
※ルールや運用は変更されることがあります。この記事は、2025年の適用開始に関する報道(激サカ)と、2026年7月21日のJFAレフェリーブリーフィングを伝える報道(2026年7月22日)をもとにしています。最新の内容は、JFAやJリーグの公式サイトでご確認ください。
2026/27シーズンのJリーグで変わるルール
| ルール | 内容 | 違反したとき |
|---|---|---|
| 交代の10秒ルール | 交代にかかる時間を10秒以内にする。交代ボードが示された時点から計測し、残り5秒で主審がカウントダウンを始める | (報道では、罰則は確認できなかった) |
| スローインの5秒ルール | リスタートする選手がプレーを始められる状態になってから5秒以内 | 相手のスローインになる |
| ゴールキックの5秒ルール | 同上 | 相手チームのコーナーキックになる |
報道によると、2026/27シーズンのJ1は2026年8月7日に開幕し、これらの新ルールは、2026年のFIFAワールドカップでも使われたルールと同じものが適用されるとされています。
交代の10秒ルールの運用
- 交代ボードが示された時点から計測を始める
- 残り5秒の時点で、主審がカウントダウンを始める
- JFAは、交代する選手が、交代を明確に理解していることが重要だと説明している
- ストップウォッチで計るルールではない、とも説明されている
スローイン・ゴールキックの5秒ルールの運用
- 計測は、リスタートする選手がプレーを始められる状態になってから
- 通常の助走や、ロングスローの準備は認められる
- 味方の選手が位置につくのを待って遅らせると、制限時間に含まれる
5秒を超えると、スローインは相手のスローイン、ゴールキックは相手のコーナーキックになります。時間稼ぎで、試合のテンポが落ちるのを防ぐことが目的です。
GKの8秒ルール(2025年から)
2025-26シーズンから導入された、GKに関するルールです。
| 項目 | 新ルール(8秒) | 従来(6秒) |
|---|---|---|
| GKがボールを手で持っていられる時間 | 8秒まで | 6秒まで |
| 違反したときの再開 | 相手チームのコーナーキック | 間接フリーキック |
| 主審の合図 | 5秒経過後、片手を挙げ、指でカウントダウンしてキックやスローを促す | — |
Jリーグでは、2025年に次の日付から適用が始まりました(報道より)。
| 大会 | 適用開始日(2025年) |
|---|---|
| J1リーグ戦 | 8月9日 |
| J2リーグ | 8月2日 |
| J3リーグ | 8月16日 |
| ルヴァンカップ | 9月3日(プライムステージ開始日) |
| 天皇杯(JFA発表) | 8月6日の4回戦から |
当時、クラブワールドカップに出場していた浦和レッズは、帰国後の7月から8月上旬のJ1の3試合が旧ルールで行われ、その後に新ルールへ対応することになったと報じられています。
2025-26競技規則のそのほかの主な変更
- ドロップボール:プレーが止まらなかった場合、ボールを保持していたとみなされるチームが明白であると主審が判断したときは、ボールに触れていなくても、そのチームのドロップボールで再開(ペナルティーエリア内でGKに与える場合を除く)。明白でない場合は、最後に触れたチームのドロップボール
- ピッチ外へ出ようとするボールへの接触:チームスタッフや控え選手が、不当な影響を与える意図なしにボールに触れた場合、カードの対象とせず間接FKで再開
- VAR実施試合のPK時の副審の位置:ゴールライン上ではなく、ペナルティーマークを通るオフサイドラインの延長線上
- キャプテンオンリー:重大な事象のときに主審へ話しかけられるのは一人の競技者のみとするルール。適用の有無は各競技会が判断
VARの扱い
2026年7月の報道では、JFAは、VARの判定の質を高めることを、新ルールの2つの主な目的の1つとして説明しています。ただし、2026/27シーズンのVARの確認範囲については、具体的な発表がありませんでした。IFAB(国際サッカー評議会)は、これらの点を各競技会の判断に委ねているとされています。
- 誤って与えられたコーナーキックを、VARで確認できるかどうか
- 対立時に口を覆う行為の扱い
- 主審の判定に抗議して、ピッチから出る選手や、そうするよう指示した選手に対するレッドカード
これらは、報道の時点で、JFAとして発表することがないとされていた項目です。
なぜ時間のルールが増えた?
IFAB(国際サッカー評議会)が、試合のテンポを上げ、時間稼ぎを減らすための措置として、こうしたルールを承認したと報じられています。GKの8秒ルールや、スローイン・ゴールキックの5秒ルール、交代の10秒ルールは、いずれも、プレーが止まっている時間を短くすることがねらいです。
| ルール | 対象となる時間稼ぎ |
|---|---|
| GKの8秒 | GKがボールを手に持ち続ける |
| スローインの5秒 | スローインを、なかなか行わない |
| ゴールキックの5秒 | ゴールキックを、なかなか行わない |
| 交代の10秒 | 交代に時間をかける |
GKの8秒、スローイン、ゴールキックのルールは、「違反すると相手ボールやコーナーキックになる」という形で、時間稼ぎのメリットを小さくしています。
観戦で見るときのポイント
- GKがボールを持っているとき、主審が片手を挙げて指で数え始めたら、8秒ルールのカウントダウン
- 交代のとき、ボードが示されてから、交代する選手がピッチを出るまでの流れ
- スローインやゴールキックで、時間がかかりそうなときに、主審が合図を出す場面
- 試合の終盤、リードしているチームの時間の使い方が、これまでと変わる可能性
延長戦やPK戦のルールは、サッカーの延長戦・PK戦のルールで解説しています。秋春制による観戦の変化は、Jリーグの秋春制で観戦はどう変わる?をご覧ください。
よくある疑問
Q. GKは何秒までボールを持てる?
2025-26競技規則では8秒までです。8秒以上持つと、相手チームにコーナーキックが与えられます。
Q. 交代は何秒以内に?
2026/27シーズンのJリーグでは、10秒以内とされています。交代ボードが示された時点から計測します。
Q. スローインに時間がかかったら?
5秒を超えると、相手のスローインになります。ゴールキックなら、相手のコーナーキックです。
試合を自宅で見たいときは
自宅で試合を見る場合は、Jリーグのリーグ戦・ルヴァンカップ・天皇杯・海外リーグのどれを見たいかで、視聴先を選んでください。同じクラブでも大会によって配信先が異なります。大会・見たい試合から選ぶ視聴サービス比較に、対象プランと契約時の確認点をまとめています。
この記事で確認できていないこと
- 交代の10秒ルール違反の具体的な罰則
- 負傷した選手が、一定時間ピッチ外にとどまるルールの有無(報道では見込みとして紹介されていたが、JFAの説明では確認できなかった)
- 2026/27シーズンのVARの確認範囲の最終的な運用
まとめ
- GKの8秒ルールは2025年から。違反すると相手のコーナーキック
- 2026/27シーズンのJリーグでは、交代は10秒以内、スローイン・ゴールキックは5秒以内
- VARの確認範囲は、大会ごとの判断。JFAの発表を待つ必要がある
参考にした情報
- 激サカ:2025-26新競技規則のJリーグ適用開始日の発表(2025年)
- フットボールチャンネル:JFAレフェリーブリーフィング(2026年7月21日実施、7月22日掲載)
- GOAL:W杯2026で導入される見込みの新ルール(2026年2月24日付)
※最新の内容は、JFAやJリーグの公式サイトでご確認ください。


コメント