サッカーのカードは、イエローカードは「警告」、レッドカードは「退場」です。1試合でイエローを2枚もらうと退場になり、レッドを受けた選手は交代で補えず、チームは1人少ない人数で戦います。この記事では、カードが出る基準を、観戦中に分かりやすい形で整理します。
定義は日本サッカー協会(JFA)の競技規則の用語集に、個別の項目は競技規則第12条(反則と不正行為)の構成に沿っています。細かい運用は大会や審判の判断で変わるため、迷ったら公式のルールブックで確認してください。
イエローカードとレッドカードの違い
| イエローカード(警告) | レッドカード(退場) | |
|---|---|---|
| 意味 | 懲戒処置の一つ。報告の対象になる | 試合の残り時間、フィールドを離れる |
| その後 | プレーを続けられる | 交代で補えない(試合開始後) |
| 累積 | 1試合で2回受けると退場 | 1回で退場 |
JFAの用語集では、警告は「懲戒処分の一種で、報告の対象となり、イエローカードが示される」、退場は「退場の反則を受けた競技者が、試合の残り時間フィールドを離れる懲戒処置」とされています。
イエローカードになる主な行為
競技規則では、警告となる反則が項目として決められています。おおまかには、次のような行為です。
- 反スポーツ的行為:警告の対象となる不正な行為や振る舞いの総称。
- 言葉や行動による異議:審判の判定に対する、あからさまな抗議や不満。
- 繰り返し反則を行うこと:同じ選手が何度も反則を重ねる場合。
- プレーの再開を遅らせること:時間稼ぎとみなされる行為。
- 決められた距離を守らないこと:コーナーキック、フリーキック、スローインのときに、相手が守るべき距離を守らない。
- 無断でフィールドに出入りすること:主審の承認なしに入る、戻る、または故意に離れる。
たとえば、ファウルで相手を止めた直後に審判へ強く抗議すると、ファウルそのものが軽くても、異議でイエローが出ることがあります。
レッドカードになる行為
退場となる反則は、競技規則で次の内容にまとめられています。
- 手を使って得点を防ぐ:手や腕で、相手の得点や決定的な得点機会を阻止する。
- 反則で決定的な得点機会を阻止する:フリーキックで罰せられる反則によって、相手の得点や決定的な得点機会を阻止する(条件により警告にとどまる場合があります)。
- 著しく不正なプレー:ボールに向かう形であっても、相手の安全を脅かすタックルやチャレンジ、または過剰な力や粗暴さを伴うもの。
- 噛みつきや唾吐き:相手や審判などに対して行う。
- 乱暴な行為:ボールを争っていない状況での暴力的な行為など。
- 攻撃的・侮辱的・下品な発言や行動:リスペクトを欠いた言動。
- 同じ試合で2回目の警告を受ける:2枚目のイエローで退場になる。
JFAの用語集は、著しく不正なプレーを「退場で罰せられる」と定めています。足の裏を高く上げて当たるようなプレーは、この基準に関わることがあります。
「決定的な得点機会の阻止」とは?
観戦中によく聞くのが、「決定的な得点機会の阻止」(通称DOGSO)です。判断する要素として、次の4つが知られています。
- 反則が起きた場所とゴールとの距離
- プレーの方向(ゴールに向かっているか)
- ボールをキープ・コントロールできる可能性
- 守備側の選手の位置と数
この4つを総合して、審判が判断します。ゴール前でも、守備の選手が複数残っていれば、レッドにならないことがあります。
ファウルの種類との関係
カードはファウルの「重さ」を表すもので、ファウルの種類とは別の話です。直接フリーキックになるのは、キック、つまずかせる、打つ、押す、ハンド、ホールドなど、相手への接触を伴う反則です。自陣のペナルティエリア内で起きると、ペナルティキックになります。
間接フリーキックは、危険な方法でのプレーや進行の妨害、ゴールキーパーの反則(保持が長すぎる、味方のバックパスを手で扱う)、オフサイドなどで与えられます。オフサイドの仕組みはサッカーのオフサイドの解説を読んでください。
観戦中にカードを見るときのポイント
- 1枚目のイエローの選手に注目:次の反則が退場につながるため、プレーが慎重になります。
- 退場が出たら人数を確認:1人少ないチームは、守備を固めたり、交代で形を変えたりします。
- 審判と選手のやりとりを見る:異議でカードが出ることもあります。
1人少ない試合は、戦い方の変化が見どころになります。スコアだけでなく、人数が変わった後の動きにも注目してください。
自宅で試合を見る場合は、Jリーグのリーグ戦・ルヴァンカップ・天皇杯・海外リーグのどれを見たいかで、視聴先を選んでください。同じクラブでも大会によって配信先が異なります。大会・見たい試合から選ぶ視聴サービス比較に、対象プランと契約時の確認点をまとめています。
Jリーグの観戦を始めたい人は、初心者におすすめのJリーグ観戦ガイドもどうぞ。
カードのあとに起きること
カードが出ると、試合中だけでなく、次の試合にも影響することがあります。
- 退場になった選手:その試合の残り時間はプレーできず、控え室などへ下がります。
- 出場停止:退場や、警告の累積によって、次の試合に出られなくなる場合があります。条件や試合数は大会ごとに決まっているので、詳しくは大会規定で確認してください。
- チーム役員への処置:退場を命じられるのは選手だけではありません。JFAの用語集では、チーム役員が退場を命じられることもあるとされています。
観戦するときは、スコアボードのカード表示や、試合後の公式記録で、誰にいつカードが出たかを確かめられます。出場停止の情報は、次節の前にクラブの発表や公式サイトで確認しましょう。
よく混同される用語
| 用語 | ざっくりした意味 |
|---|---|
| 警告 | イエローカードで示される懲戒処置 |
| 退場 | レッドカードで示される懲戒処置 |
| 反スポーツ的行為 | 警告の対象となる、不正な行為や振る舞い |
| 著しく不正なプレー | 相手の安全を脅かす、過剰な力や粗暴さを伴うプレー(退場) |
| 異議 | 審判の判定に対する、あからさまな抗議や不満(警告) |
用語を整理しておくと、実況や解説を聞いたときに、なぜカードが出たのかが理解しやすくなります。
ビデオ判定とカードの関係
試合によっては、ビデオ副審(VAR)が使われます。ビデオ判定は、主審の判断を助ける仕組みで、得点や退場にかかわる重大な場面が主な対象です。どの試合で使われるかは大会によって違うため、観戦前に確認しておくと、判定を待つ時間の意味が分かります。
初心者がカードで迷いやすい場面
- 同じ反則でもカードが違う:状況(強さ、場所、守備側の人数)で、警告か退場かが変わります。
- ボールに行っていても退場がある:用語集の定義では、ボールに向かう形でも、相手の安全を脅かすものは著しく不正なプレーになり得ます。
- 文句や遅延でも警告:接触がなくても、異議や再開の遅延でイエローになります。
実況が「今のはイエローでしょう」と言ったのにカードが出ない、という場面もあります。審判は流れや状況を見て判断するため、観る側の印象と一致しないことがあるのは自然です。
よくある質問
イエローカード2枚はどうなりますか?
同じ試合で2回警告を受けた選手は退場になります。
レッドカードを受けると何が起きますか?
その選手は残り時間、フィールドを離れます。試合開始後は、交代で人数を補えません。
審判に文句を言うとカードが出ますか?
言葉や行動による異議は、警告の対象です。あからさまな抗議には注意が必要です。
まとめ
イエローは警告、レッドは退場で、イエロー2枚はレッド1枚と同じ扱いです。カードの基準を知ると、審判の判断や試合の流れが見えやすくなります。細かい運用は大会ごとに異なるため、詳しくは公式の競技規則を確認してください。


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