MLBの個人賞のなかで、特に注目されるのが、各リーグの最優秀選手に贈られる「MVP」と、最も優れた投手に贈られる「サイ・ヤング賞」です。どちらも、全米野球記者協会(BBWAA)の記者の投票で決まります。この記事では、2つの賞の仕組みと、2025年の受賞者、2026年の発表予定をまとめます。
先に結論|MVPとサイ・ヤング賞の違い
| 項目 | MVP(最優秀選手賞) | サイ・ヤング賞 |
|---|---|---|
| 対象 | 各リーグで最も価値のあった選手 | 各リーグで最も優れた投手 |
| 選ばれる人数 | ア・リーグ1人、ナ・リーグ1人 | ア・リーグ1人、ナ・リーグ1人 |
| 選ぶ人 | 全米野球記者協会(BBWAA)の記者 | 全米野球記者協会(BBWAA)の記者 |
| 2026年の発表予定 | 11月12日 | 11月11日 |
発表日は、MLB公式サイトの案内(2026年)にもとづく、現地の日付です。日本では、時差のため、日付が変わることがあります。
サイ・ヤング賞とは?
サイ・ヤング賞は、1955年に亡くなった名投手サイ・ヤングをたたえて、1956年に創設された賞です。1967年からは、ナショナル・リーグとアメリカン・リーグから、それぞれ1人ずつが選ばれています。それ以前は、両リーグを通じて1人だけが選ばれていました。
投票のしくみ
- 全米野球記者協会に所属する記者が投票します。各リーグの投票者は30人で、合計60人です。
- 配点は、1位票が7点、2位票が4点、3位票が3点、4位票が2点、5位票が1点です。
- 合計点の最も高い投手が、受賞者になります。
最多受賞者は、ロジャー・クレメンスの7回です。
MVP(最優秀選手賞)とは?
MVPは、各リーグで最も価値のあった選手に贈られる賞です。投手も野手も対象になります。ナ・リーグとア・リーグから、それぞれ1人が選ばれ、全米野球記者協会の記者の投票で決まります。
2025年のナ・リーグMVPは、ドジャースの大谷翔平選手でした。満票での受賞で、自身4度目のMVPです。2025年は、打者として55本塁打、102打点、打率.282を記録し、さらに投手としても14試合に登板して、防御率2.87、62奪三振でした。
2025年の主な受賞者
| 賞 | ア・リーグ | ナ・リーグ |
|---|---|---|
| MVP | アーロン・ジャッジ(ヤンキース) | 大谷翔平(ドジャース)※満票 |
| サイ・ヤング賞 | タリク・スクバル(タイガース) | ポール・スキーンズ(パイレーツ) |
| 新人王 | ニック・カーツ(アスレチックス) | ドレイク・ボールドウィン(ブレーブス) |
| 最優秀監督 | スティーブン・ボート(ガーディアンズ) | パット・マーフィー(ブルワーズ) |
ジャッジ|4年間で3度目のMVP
ヤンキースのジャッジは、打率.331、出塁率.457、長打率.688、OPS 1.144、53本塁打、114打点で、4シーズンで3度目のMVPを獲得しました。
スクバル|2年連続のサイ・ヤング賞
タイガースのスクバルは、30人の投票者のうち26人から1位票を得て、2年連続で受賞しました。ア・リーグの投手の連続受賞は、1999年から2000年のペドロ・マルティネス以来です。報道では、2年連続で受賞した投手は12人目とされています。防御率3.08、241奪三振でした。
スキーンズ|防御率1.97でナ・リーグ最優秀
パイレーツのスキーンズは、防御率1.97でMLB1位、216奪三振でした。2024年のナ・リーグ新人王から、1年でサイ・ヤング賞を手にしました。
ボートとマーフィー|監督賞はともに2年連続
ガーディアンズのボート監督は、15.5ゲーム差を逆転してア・リーグ中地区を制し、2年連続で受賞しました。ブルワーズのマーフィー監督も、球団記録の97勝でMLB最高勝率を挙げて、2年連続で受賞しています。
2026年の発表予定
| 賞 | 発表日(現地) |
|---|---|
| 新人王 | 11月9日 |
| 最優秀監督 | 11月10日 |
| サイ・ヤング賞 | 11月11日 |
| MVP | 11月12日 |
同じ時期に、ほかの賞も発表されます。ハンク・アーロン賞は10月5日、ゴールドグラブ賞は10月15日、シルバースラッガー賞は11月2日と案内されています。
PR MLBの試合を映像で楽しみたいときは、ABEMA
などの配信サービスで視聴できる場合があります。提供内容や料金は変わることがあるため、公式サイトで最新の情報をご確認ください。
MVP・サイ・ヤング賞以外の賞
| 賞 | 発表日(2026年・案内) | 内容の目安 |
|---|---|---|
| ハンク・アーロン賞 | 10月5日 | 各リーグの優れた打者に贈られる賞 |
| ゴールドグラブ賞 | 10月15日 | 守備の優れた選手に贈られる賞 |
| シルバースラッガー賞 | 11月2日 | ポジション別に、優れた打者に贈られる賞 |
| 新人王 | 11月9日 | 各リーグの最も優れた新人 |
| 最優秀監督 | 11月10日 | レギュラーシーズンの成績にもとづいて選ばれる |
最優秀監督は、MLB公式サイトで「レギュラーシーズンの成績のみにもとづく」と案内されています。ポストシーズンの結果は、投票に含まれません。
観戦で見るときのポイント
- MVPと、サイ・ヤング賞は別の賞:投手がMVPを取ることもあれば、サイ・ヤング賞の投手とMVPの野手が別になることもあります。
- 票の内訳に注目する:「満票」や「1位票の数」で、その年の差の大きさが分かります。
- 発表日は現地の日付:日本とは時差があるため、日本時間では日付が変わっていることがあります。
日本人選手の所属や活躍は、日本人MLB選手一覧2026|所属球団・ポジション・注目点を球団別にまとめでまとめています。MLBの仕組みを知るなら、MLBの30球団と地区の見方|2リーグ・3地区の仕組みと順位表・ポストシーズンの読み方とワールドシリーズの見方|最大7試合・2-3-2方式・ホーム権の決まり方を初心者向けにも参考にしてください。日本のプロ野球との違いは、MLBとプロ野球(NPB)の違い|試合数・ルール・ポストシーズンを初心者向けに比較で整理しています。
投票結果の見方
賞の発表では、「満票」や「1位票の数」も注目されます。たとえば、2025年のア・リーグのサイ・ヤング賞では、スクバルが30人中26人から1位票を得て、残りの4人はガレット・クロシェ(レッドソックス)に1位票を入れました。票の割れ方を見ると、その年の争いの激しさが分かります。
よくある質問
Q. MVPとサイ・ヤング賞は、誰が決めますか?
どちらも、全米野球記者協会(BBWAA)に所属する記者の投票で決まります。
Q. サイ・ヤング賞は、投手だけですか?
はい。サイ・ヤング賞は、各リーグで最も優れた投手に贈られる賞です。野手は対象になりません。
Q. 大谷翔平選手は、MVPを何回受賞していますか?
2025年のナ・リーグMVPで、通算4度目です。2025年は、ナ・リーグに移ってから2年連続の受賞でした。
Q. 2026年の受賞者は、いつ分かりますか?
MLB公式サイトの案内では、MVPは11月12日、サイ・ヤング賞は11月11日、新人王は11月9日、最優秀監督は11月10日に発表されます。いずれも現地の日付です。
まとめ
- MVPとサイ・ヤング賞は、どちらもBBWAAの記者の投票で決まる。
- サイ・ヤング賞の配点は、1位7点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点。
- 2025年は、ナ・リーグMVPが大谷翔平(満票)、ア・リーグMVPがジャッジ。
- サイ・ヤング賞は、ア・リーグがスクバル、ナ・リーグがスキーンズ。
- 2026年のMVPは11月12日、サイ・ヤング賞は11月11日に発表される予定。


コメント