サッカーのオフサイドは、「攻撃側の選手が、ボールより前で守備側の選手より前に残っていて、パスを受けたら反則」という決まりです。ただし、オフサイドポジションにいるだけでは反則になりません。この記事では、Jリーグ公式の解説とJFA(日本サッカー協会)の解説をもとに、観戦中に判断しやすいポイントをまとめます。
実際に観戦へ行く予定が立ったら、初心者におすすめのJリーグ観戦ガイドもあわせてチェックしてみてください。
オフサイドの結論
- オフサイドポジションにいること自体は反則ではない
- 反則になるのは、その位置からパスを受けるなど、プレーに関わったとき
- 反則になると、相手に間接フリーキックが与えられる
- ゴールキック・コーナーキック・スローインからは、オフサイドは適用されない
「いま旗が上がったのはなぜ?」と迷ったときは、この記事の3つのチェックポイントを順に確認してみてください。ルール全体の基本は、サッカー初心者が知っておきたい基本ルール5つにもまとめています。
オフサイドとは?まずは基本
オフサイドは、攻撃側の選手が守備側の裏に張り付いて、ゴール前で待ち伏せするプレーを防ぐためのルールです。Jリーグの初心者向けページでは、次のように説明されています。
- 攻撃側の選手が相手陣内にいる
- パスが出された時点で、自分より前に相手が1人しかいない
- その状態でボールを受けてしまうと反則になる
反則になると、相手に間接フリーキックが与えられます。「オフサイドポジションにいること自体は反則ではない」とも説明されています。
オフサイドポジションとは
ボールを受ける前の「位置」のことです。オフサイドポジションにいても、そのままボールに関わらなければ反則にはなりません。反則になるのは、その位置からボールをプレーしたり、相手に影響を与えたりしたときです。

オフサイドの反則になる場面
JFAの解説では、オフサイドポジションにいる選手が次のようなことをした場合に、反則になるとされています。
| 場面 | ポイント |
|---|---|
| 自分の近くにあるボールをプレーしようと試みた | それによって、相手の選手に影響を与えた |
| ボールをプレーできる相手に、はっきりした行動で影響を与えた | 相手に「干渉」したと判断される |
| オフサイドポジションにいることで利益を得た | ゴールポストやクロスバー、相手にはね返ったボールをプレーした |
3つ目は少し難しい場面です。ゴールポストやクロスバー、または相手の選手にはね返ったり方向が変わったりしたボールをプレーした場合や、相手の意図的なセーブではね返ったボールをプレーした場合が含まれます。
オフサイドにならない場面
次のようなケースは、オフサイドの反則になりません。JFAの解説に載っている例です。
- 相手の選手に影響を与えない場合
- ボールがプレーできない距離を、頭上や前方へはっきり通過した場合
- 近くに相手の選手がいない状況で、ゴールに入りそうなボールをプレーした場合
- 相手の視線を遮らず、ただ立っているだけの場合
- 相手の選手が意図的にプレーしたボールを受けた場合(意図的なセーブを除く)
ただ立っているだけなら、オフサイドポジションにいても反則にならない、ということです。「位置」と「プレーへの関与」を分けて考えると、整理しやすくなります。
ゴールキック・コーナーキック・スローインは対象外
ゴールキック、コーナーキック、スローインから直接ボールを受けた場合には、オフサイドは適用されません。コーナーキックのときに、ゴール前に何人も相手より前に選手が並んでいても、オフサイドにならないのはこのためです。

2025/26年の競技規則で明確になったこと
2025/26年のサッカー競技規則では、オフサイドの反則の判断について、次のような文章が追加されました。
- ボールを「プレーした」か「触れた」最初のコンタクトポイントを用いる
- ただし、ゴールキーパーがボールを投げたときは、最後のコンタクトポイントを用いる
簡単にいうと、通常は選手がボールに触れた瞬間を基準にします。ゴールキーパーが投げた場合は、ボールが手や腕から離れる瞬間が基準になります。
観戦中にオフサイドを見分けるコツ
- パスが出る瞬間に、攻撃側の選手と守備側の最終ラインがどう並んでいるかを見る
- ボールを受けた選手が、パスの出た瞬間にどこにいたかを意識する
- 旗が上がったときは、「誰がボールに関わったか」を見る
- ゴールキック・コーナーキック・スローインのときは、オフサイドを気にしなくてよい
スタジアムでは、ボールがどこにあるかに目が行きがちですが、最終ラインの高さに注目するとオフサイドが見えてきます。DFが一斉にラインを上げる場面は、オフサイドを狙った守備の動きです。
間接フリーキックとは
間接フリーキックは、蹴ったボールが他の選手に触れるまで、直接ゴールが決まらないフリーキックです。オフサイドの反則が起きた地点から、相手チームのボールで再開されます。
ケース別に考えてみよう(例)
実際の場面を、ここまでのルールで整理してみます。あくまで考え方の例です。
| 場面の例 | 判断の目安 |
|---|---|
| 攻撃側の選手が、パスが出た瞬間に相手より前にいて、そのパスを受けた | オフサイドの反則(相手に間接フリーキック) |
| 攻撃側の選手が相手より前にいたが、パスには関わらず立っていただけ | 反則ではない |
| スローインから直接ボールを受けた | オフサイドは適用されない |
| コーナーキックで、ゴール前に相手より前に選手が並んでいた | オフサイドは適用されない |
| 相手の選手が意図的にプレーしたボールを受けた(意図的なセーブを除く) | オフサイドにならない |
このように、「位置」だけで判断せず、パスの出た瞬間と、そのあとのプレーへの関わり方を合わせて見るのが基本です。
守備側から見たオフサイド
守備側は、DFが一斉にラインを上げることで、攻撃側の選手をオフサイドポジションに置こうとすることがあります。観戦中に最終ラインが横一列にそろって前へ動いていたら、オフサイドを狙った動きかもしれません。
旗が上がったあとの流れ
- 副審が旗を上げて、オフサイドの可能性を知らせる
- 主審が笛を吹いて、反則を宣告する
- 相手チームの間接フリーキックで再開する
Jリーグでは、判定に疑問が出た場面でVARが使われる試合もあります。オフサイドの判定が微妙な場面では、確認に時間がかかることもあります。
よくある質問
オフサイドポジションにいるだけで反則?
反則ではありません。ボールに関わったり、相手に影響を与えたりしたときに反則になります。
スローインから直接ボールを受けたら?
オフサイドは適用されません。
オフサイドはなぜ難しいの?
パスが出る瞬間の位置関係で判断するため、プレーの流れの中では判断しにくいことがあります。
ゴールキーパーが投げたボールの場合は?
2025/26年の競技規則では、ゴールキーパーがボールを投げたときは、ボールが手や腕から離れる瞬間を基準に判断します。通常のパスの場合は、味方がボールに触れた瞬間が基準です。
オフサイドの反則のあと、どこから再開する?
反則が起きた地点から、相手チームの間接フリーキックで再開します。
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まとめ
- オフサイドポジションにいるだけでは反則にならない
- 反則になるのは、ボールに関わったり相手に影響を与えたりしたとき
- ゴールキック・コーナーキック・スローインからは適用されない
- 反則の後は、相手の間接フリーキックで再開
- 2025/26年の競技規則では、ボールに触れた瞬間を基準にする点が明記された
出典:Jリーグ公式「はじめての方へ」ルール解説、JFA(日本サッカー協会)審判委員会の解説(2016年)、2025/26年サッカー競技規則の変更の概要(JFA)。


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