Jリーグの選手は、シーズンを通して同じ背番号を付けて試合に出ます。当たり前に見えますが、これは「固定背番号制」という仕組みがあるからです。新しいシーズンが始まる前に、クラブが背番号を発表し、ニュースになるのも、この制度があってこそです。
この記事では、固定背番号制がどのように生まれ、どんな変更を経て今に至るのかを、確認できた資料の範囲で整理します。1番はGK、10番はエース、といった番号ごとのイメージは別の機会に譲り、ここでは「制度」と「変化」を中心にまとめます。ポジションと番号の関係を知るには、サッカーのフォーメーションの見方も参考になります。
先に結論|固定背番号制を5行で
- 固定背番号制は、選手ごとに背番号が決まり、基本的にシーズンを通して同じ番号を付ける仕組み
- Jリーグでは、ある解説記事によると、1997年に導入された。それ以前は、試合ごとに番号が決まり、先発は1〜11番、交代選手は12〜16番を付けていた
- 2023年1月1日付のユニフォーム要項の改定で、12〜99番はポジションと無関係に選べるようになった。0番は使えず、1番はGK、2〜11番はフィールドプレーヤー
- 番号の変更は、新シーズンの発表時にニュースになる。2024年は、神戸の山口蛍が5番から96番に変更した
- クラブごとに、エースナンバーや欠番、サポーターの番号といった独自の文化もある
固定背番号制とは
固定背番号制は、選手一人ひとりに背番号が割り当てられ、その番号を継続して使う制度です。試合のたびに番号が変わる方式と違い、観客が選手を覚えやすく、ユニフォームやグッズの販売にもつながります。
ここで大事なのは、「番号が固定される」のは選手であって、番号そのものにポジションが固定されているわけではない、という点です。ポジションとの関わりは、時代とともに変わってきました。
背番号の歴史|サッカーとJリーグ
サッカーで背番号が初めて使われたのは、ある解説記事によると、1928年のイングランドリーグの試合(チェルシー対アーセナル)とされています。目的は、選手を見分けやすくすることと、ポジションを分かりやすくすることでした。
当時は、2-3-5の「Vフォーメーション」に合わせて、1番がGK、2番が右サイドバック、3番が左サイドバック、というように、11番まで各ポジションに番号が割り当てられていました。その後、フォーメーションが多様になり、ポジションによる固定は弱まりましたが、名残として、1番はGK、2〜5番はDF、6〜8番はMF、9〜11番はFWであることが多いとされます。
Jリーグの固定背番号制は1997年から
Jリーグの固定背番号制の導入は、スパイアの解説記事によると1997年です。導入前は、試合ごとに背番号が決まっていて、先発選手は1〜11番、交代選手は12〜16番を付けていました。導入後は、選手の番号が固定され、各チームに「伝統の番号」が生まれた、と紹介されています。
この年については、確認できた資料が一つの解説記事に限られています。正確な年は、Jリーグ公式の資料で確認してください。
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2023年の改定|12〜99番が自由に
2023年1月1日付で、Jリーグのユニフォーム要項が改定されました。改定後は、0番は使用不可、1番はGK、2〜11番はフィールドプレーヤー、12〜99番はポジションと無関係に選べる、というルールになっています。
| 番号 | 2023年シーズン以降のルール |
|---|---|
| 0番 | 使用できない |
| 1番 | ゴールキーパー |
| 2〜11番 | フィールドプレーヤー |
| 12〜99番 | ポジションと無関係に選べる |
報道では、イタリア・セリエAが以前から1〜99番の使用を認めていたことにも触れられています。この改定の結果、2023年の新シーズンには、権田修一(清水)が21番から57番に変えたり、ユンカー(名古屋)が77番、小野瀬康介(湘南)が88番、小林祐希(札幌)が99番を付けたりと、大きな番号を選ぶ例が話題になりました。
番号が変わるとき|新シーズンの発表
背番号は、新しいシーズンの前に、クラブが発表します。2024年1月10日に発表されたヴィッセル神戸では、山口蛍が前年の5番から96番に変更しました。新加入の井手口陽介は7番を付けると発表されています。
固定背番号制のため、番号の変更は、新しいシーズンの区切りで行われることが多い、と考えられます。ただし、途中での変更の具体的な手続きは、クラブや大会の規約で決まるとされており、確認した資料には詳しい記載がありませんでした。
クラブごとの番号の文化
エースナンバーと欠番
背番号は、10番がエースとは限らず、クラブによってエースナンバーが違います。たとえばセレッソ大阪では、10番や9番ではなく8番がエースナンバーとされ、下部組織の各年代でも8番を目指す文化があると紹介されています。2011年には、その8番を欠番にしてシーズンを戦ったとされています。
サポーターの番号
日本では、12番が「サポーターの番号」とされることが多く、「12番目の選手」と呼ばれます。一方で、サガン鳥栖では17番がサポーターの番号です。前身のPJMフューチャーズを鳥栖市に誘致した坂田道孝氏の命日(1月7日)に由来すると紹介されています。海外では、控えGKが12番を付けることが多いとされます。
観戦で背番号を楽しむコツ
- 新シーズンの発表で、選手の番号の変化を見ると、クラブの期待や選手の意気込みを想像できる
- ユニフォームを選ぶときは、背番号と選手名のセットが、その年の登録と合っているか確認する
- 自分のクラブの「エースナンバー」「欠番」「サポーター番号」の由来を調べると、歴史に触れられる
- 番号の大きい選手を見かけたら、2023年以降のルールで自由に選べることを思い出す
スタジアムでの観戦の流れはJリーグ観戦の1日の流れ、服装や持ち物はサッカー観戦の持ち物リストで整理しています。
よくある質問
Q. 固定背番号制になる前は、どうなっていましたか。
ある解説記事によると、試合ごとに背番号が決まり、先発は1〜11番、交代選手は12〜16番を付けていました。固定制の導入後に、各チームの伝統の番号が生まれた、と説明されています。
Q. 0番は付けられますか。
Jリーグの規定では、0番は使用できません。2023年シーズン以降の規定として、公式サイトやニュース記事に紹介されています。
Q. 背番号は、シーズン中に変えられますか。
確認できた資料には、詳しい手続きの記載がありません。クラブや大会の規約で決まるとされているため、公式発表で確認してください。
Q. 12番は、どのクラブでもサポーターの番号ですか。
日本では、12番がサポーターの番号とされることが多いと紹介されています。ただし、12番以外をサポーター番号にしているクラブもあります。サガン鳥栖の17番が、その例です。一方で、2022シーズンのJ1には、浦和の鈴木彩艶や鳥栖の深谷圭佑のように、GKとして12番を付けた選手もいました。クラブの方針によって、扱いが異なります。
Q. 大きな番号を付ける選手が増えたのは、なぜですか。
2023年のユニフォーム要項の改定で、12〜99番がポジションと無関係に選べるようになったことが、背景の一つと考えられます。報道では、セリエAが以前から1〜99番を認めていたことにも触れられています。選手がその番号を選んだ理由は、一人ひとり違うため、個別の発表やインタビューで確認してください。
まとめ|番号の歴史を知ると、ユニフォームがおもしろい
固定背番号制は、選手が同じ番号を継続して付ける仕組みで、Jリーグでは1997年に導入されたと紹介されています。2023年の改定で、12〜99番はポジションと無関係に選べるようになりました。クラブごとのエースナンバーや欠番、サポーターの番号といった文化も、制度の上に生まれたものです。新シーズンの背番号発表を、少し違う目で眺めてみてください。


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